パート主婦や起業女性の働き方一つで変わる家計のアドバイスをしている、札幌のファイナンシャル・プランナーきよねぇです。
来る老後の準備にパート主婦もiDeCo 加入!!
個人型確定拠出年金iDeCo(イディコ)の基本的な仕組みと加入方法、拠出する商品の選び方をおさらい 主婦や起業女性も加入できる「個人型確定拠出年金iDeCo 」Vol.2です。
前回の記事はこちら→主婦や起業女性も加入できる「個人型確定拠出年金iDeCo 」Vol.1
iDeCo 申込書
じぶんが入り、じぶんで増やす、じぶんのためのもうひとつのじぶん年金
それが
【個人型確定拠出年金】
iDeCo(イデコ)
パート主婦でも入れます。いや、むしろ入りましょう!!
その3つのメリットは「三重の節税」
①なんと!掛け金が全額所得控除
②なんと!!運用益が非課税
③なんと!!!受け取る時も控除が適用
Vol.1 のお話は、以上の3つのメリットについてでした。もう一度確認したい方は
こちら→主婦や起業女性も加入できる「個人型確定拠出年金iDeCo 」Vol.1
本日は、パート主婦でも入れる個人型確定拠出年金 iDeCo(イデコ)の商品の選び方について説明しますね。
パート主婦でも入れる 個人型確定拠出年金 iDeCo の選び方
確定拠出年金には企業型と個人型がありますが、どちらも投資です。
手続きは非常に簡単と言われていますが、個人型確定拠出年金 iDeCoに入るためには、自分で手続きしたり、資産運用したりしなければなりません。実は提出書類、多いのです。
その自分で手続きしたり、資産運用を考えることがネックになり、確定拠出年金をスルーしている人も多いかと思われます。
以下の5点をしっかりおさえましょう。
1.確定拠出年金は投資です
2.元本保証系を選ぶ
3.窓口金融機関を選ぶ
4.確定拠出年金の商品種類
5.個人型確定拠出年金の限度額
1.確定拠出年金は投資です
確定拠出年金は「投資=運用」です。それが、更にハードルとなり加入をためらっている人も多いようです。
そして「自分で運用する」と聞いただけで、元本割れの危険を考えてします。また、「投資」なら自分には関係ない、お金持ちがやるものと連想してしまう。お金の教育を受けていない日本人ならではの発想です。
確かに「投資」ですから、選ぶ商品によっては元本割れの危険が全くないわけではありません。
しかし、老後の資金を蓄えるアイティムである「定期預金」「投資信託」「株式投資」などと比べた場合、一番安全でメリットが大きいのが確定拠出年金なのです。
税金が安くなるため、その節税分を利益として考えれば、相当のコストパフォーマンスが高い金融商品になるのです。
その確定拠出年金の優れた最大のメリットに加え、安全に運用する方法のものを選びましょう。
ポイント!
・資産運用というと、非常に難しいイメージの確定拠出年金。
・老後の資金を蓄えるアイティムである「定期預金」「投資信託」「株式投資」などと比べた場合、一番安全でメリットが大きいのが確定拠出年金。
2.元本保証系を選ぶ
投資性は低いですが、納めた元金を受け取れる元本保証系の商品があります。
勿論、元本保証系にも3つのメリット「三重の節税」の高いコストパフォーマンス、あります。
きよねぇが担当行員からレクチャーを受けた、三井住友銀行にも元本保証系ありました。
元本保証系の個人型確定拠出年金
特に運用期間年数の少ないきよねぇは、この元本保証系を選択しようと考えています。積立てできるのは60歳までなのです。
パート主婦や起業女性の皆さん!!老後はすぐそこですよ!!
老後の保証が薄い主婦や、厚生年金という上乗せ分がない起業女性にとっての「老後リスク」考えましょう。
「じぶんが入り、じぶんで増やす、じぶんのためのもうひとつのじぶん年金」考えませんか?
ポイント!
・投資性は低いですが、納めた元金を全額受け取れる元本保証系がある。
・損をしないということだけを目的にする「元本保証系」の選択でも、3つのメリット「三重の節税」のコストパフォーマンスが高い。
・老後の保証が薄いパート主婦や厚生年金という上乗せ分がない起業女性にとって、優れた商品。
3.窓口金融機関を選ぶ
個人型確定拠出年金に入るには、まず窓口になる金融機関を選ばなくてはなりません。
個人型確定拠出年金は金融機関を窓口にして加入します。
日本の大手金融機関(銀行、証券会社など)のほとんどは、確定拠出年金を取り扱っています。また、確定拠出年金だけを専門に取り扱っている金融機関もあります。
それらの金融機関の中から、自分に合った窓口を選ぶのです。といっても、パート主婦や起業女性の皆さんは、どこを選んでいいのかよくわかりませんよね?
個人型確定拠出年金の窓口金融機関の手数料は、各金融機関によってまちまちで。であれば手数料を基準に選ぶ方法が手っ取り早いのかと思います。
初回だけがにかかる口座開設手数料は、ほとんどの金融機関が2,777円です。
これは国民年金基金連合会へ支払うもので、どこの金融機関でも発生します。金融機関によっては、他に独自の手数料を設定している場合もあります。
毎月の掛け金から差し引かれる口座管理手数料等は、
・安いところで月額167円(年間 2,004円)
・高いところで月額642円(年 7,704円)
以上のようにまちまちです。
三井住友銀行は申込時 2,777円、運用期間 年間 8,892円、給付時のつど432円でした。
パート主婦や起業女性の皆さん、どう思いますか?
きよねぇは、メリットいっぱいの確定拠出年金なのに、何故こんなに高い手数料なのか疑問でなりません。確定拠出年金の唯一にして最大の欠点がこの手数料の高さかもしれません!
国民年金基金連合会へ支払う手数料ですから、金融機関にとっては、独自の手数料を設定したとしても、確定拠出年金の手続き自体旨みゼロ!!そんな理由で、あまり乗り気ではない金融機関もあります。
確定拠出年金のことを『何も知らない』状態で窓口に行ってしまうと、個人型確定拠出年金以外の商品をすすめられてしまうことがあるようです。
金融機関の罠にはまるのはご注意くださいね。銀行が販売する民間保険のひとつ「年金保険」を勧誘された話は事実です。
NISA(少額投資非課税制度)では、あれほど宣伝合戦を繰り広げていたにもかかわらず、確定拠出年金についてはほとんど宣伝を見ませんね。それは、確定拠出年金は、金融機関の旨みが少ない=私たち一般加入者の旨み(利益)が大きいということなのです。
その旨み
個人型確定拠出年金の3つのメリットは「三重の節税」
を抑えて契約に臨みましょう。
ポイント!
・個人型確定拠出年金の申込み窓口は必ず金融機関になっている。
・個人型確定拠出年金に入るには、一般加入者の利益をすすめる熱心な金融機関を選びたい。
4.確定拠出年金の商品種類
個人型確定拠出年金の金融商品は、大きく分けて「元本保証系」と「投資信託系」があります。
元本保証系は、その名のとおり元本を保証してくれる商品です。確定拠出年金の掛け金を定期預金や生命保険などに投資する商品です。大きな運用益は期待できませんが元本は保証されます。
大きな運用益が得られないといっても、定期預金程度の利息は得られますし、その時々の金利を反映しますので、インフレ対策にもなります。
投資信託系の商品もその名の通り、確定拠出年金の掛け金を投資信託に投資するというものです。
投資信託の内容は、日本株式や外国株式など、特定のテーマを定めて分散投資をするものが多いです。
この投資信託(日本株式や外国株式)は、うまくやれば大きな収益を得ることができますが、元本割れのリスクがありますし、それなりの研究が必要となります。
投資経験のない、パート主婦や起業女性のみなさんにはおすすめできませんが、株式投資をやってみたいというのであれば、勉強するいい機会かもしれませんね。
実は、国が確定拠出年金を拡充している理由の一つが、国民のお金を株式投資に回したい、という意図があります。
つまり、国民に株を買わせて、株価を上昇させたいわけです。株価が上がれば、景気が上向いているように見えるからです。
ですが、ほとんどの人は、簡単に株で儲けられるものではありません。我々は、国の経済政策に応じて、なけなしの老後資金を株式市場に投入する必要はないのです。
確定拠出年金のメリットだけをしっかり享受し、政府の魂胆には乗らないことが、大切な老後資金を守る事にもなります。
ポイント!
・国が確定拠出年金をつくった理由の一つが、国民の資産を株式市場に向かわせること。
・だからといって、わざわざリスクをとる必要はなく、安全な元本保証系に投資をし、確定拠出年金のメリットだけを享受しましょう。
5.個人型確定拠出年金の限度額
個人型確定拠出年金は人によって限度額が変わってきます。
パート主婦や起業女性も月々5,000円から始められ、1,000円単位で掛け金を自由に設定ができますので小額から始めてもいいですが、ここで限度額を押さえておきましょう。
・自営業など(サラリーマン、専業主婦以外)・・・月額6万8000円
・専業主婦・・・月額2万3000円
・公務員・・・月額1万2000円
・民間のサラリーマン・・・月額2万3000円 注)お勤めの会社に企業年金も企業型確定拠出年金もない場合です
確定拠出年金の受給は、原則60歳以上になるまで引き出せません。(10年未満の加入期間の場合は別途規定あり)
もしも受給する前に当人が死亡したときは、遺族が一時金として受給します。これは相続財産としてカウントされ、相続税の対象となります。
女性の平均寿命は87歳を超えています。平均寿命で亡くなる人は全体の半分。残りの人は平均寿命よりも長生きするのです。ですから、パート主婦や起業女性のみなさんも、死亡リスクよりも生きるリスクに目をむけてほしいものです。
ポイント!
・起業女性の皆さんは公的年金はスズメの涙です。
・個人型確定拠出年金 iDeCo を活用し、じぶんが入り、じぶんで増やす、じぶんのためのもうひとつのじぶん年金で「老後リスク」=「生きるリスク」に備えましょう。
パート主婦の公的年金
じぶんが入り、じぶんで増やす、じぶんのためのもうひとつのじぶん年金どうですか?
しかし、確定拠出年金の加入の前に知っておくべきことがあります。
パート主婦のみなさんは、公的年金(国民年金、厚生年金)についてはどこまでご存知でしょうか?
20歳以上の国民が加入している公的年金(国民年金、厚生年金)ですが、パート主婦や起業女性のみなさんは、その仕組みと恩恵は確認していますか?
現在加入の公的年金(国民年金、厚生年金)の仕組みと、受け取れる金額を知った上で確定拠出年金の上乗せを考えても遅くはありません。
パート主婦や起業女性の働き方一つで変わる家計のアドバイスをしている、札幌のファイナンシャル・プランナーきよねぇでした。