起業12のルール

パートと副業|確定申告はどうする?

2018/09/25

この記事は、主婦の起業|知っておきたい12のルールの【第1章-5.「パートと副業」確定申告はどうする?】です。

--主婦が起業を選択する理由--

・強みやスキルを活用し収入が欲しい
・隙間時間で稼ぐ事から始めたい
・ライフプランにあわせたお金が必要
・自分のできることで他人を喜ばせたい
・私らしく生きたい

 

上記などの理由から、専業主婦やママの起業が増えています。

お勤めやパートなどで、既に共働きによる収入がある主婦やママの起業も目立ちます。

今の家計費に1~5万円をプラスしたい、後に10万円以上の収入アップを目指すといった流れが多いですね。

では、専業主婦世帯数と共働き世帯数の差はどのくらいあるのでしょう。

下記「労働力調査」によると、平成9年に共働き世帯が専業主婦世帯を上回り、平成26年には共働き世帯が約2倍の1,114万世帯となっています。

3世帯に1世帯が共働き世帯であることが解かります。

 

専業主婦世帯と共働き世帯

資料:総務省「労働力調査」より

 

専業主婦であろうが、共働きであろうが、妻の起業によって収入が増えれば、知っておきたいルール

「税金を納める基準」と「サラリーマンの夫の扶養基準(社会保険)」があります。

妻の1年間(1月1日~12月31日)の全ての収入額がサラリーマンの夫の扶養基準(社会保険)内であれば、それほど妻に税金の負担はありません。(*社会保険については別途記事で述べます)

しかし、家計費を数万円でも多く捻出しようと収入が増えればその限りではありません。

起業や副業を選択した主婦やママの頑張りと裏腹に、扶養基準を意識しなかったことで思わぬタイミングに思わぬ税金負担増になることがあります。

ご自身の商品・サービスをお客様に提供し得た対価(お金)が、いずれは継続的に続く「事業収入」として申告する目標を掲げることと合わせ

収入が増えれば、経費が増える様に、国に納めるお金(固定費)も増えるルールを理解していただきたく、その基準を記事にまとめます。

 

「専業主婦」がゼロから収入を得た場合

「パート主婦」が給料+副収入を得た場合

のケースで確定申告の有無(税金対象)について、話を進めていきます。

 

姫子さん
私は今年の6月まで月平均8万円のパートをしていました。「パート主婦」の場合で見れば良いですか

 

FPきよねぇ
はい、パート収入と起業による副業収入を合わせた金額で確定申告が必要かを判断しましょう。

 

姫子さん
まだ「開業届」を提出していませんが、パート以外の収入額が多ければ確定申告が必要ということですね。

 

FPきよねぇ
そうです。「開業届」提出前であっても収入金額によっては確定申告が必要になります。12月までの総収入金額を帳簿にしっかり記入して下さい。

 

主婦やママのの収入

 

「パートと副業」確定申告基準

まず、自分が確定申告する必要があるのかないのかの基準を知りましょう。

確定申告とは、前年(1月1日~12月31日)の所得(収入ー経費)を税務署に申告することで所得税が計算され、期日までに納税(税金を払う)を行うことです。

また、所得税を計算した結果、給料や報酬から一次的に引かれていた所得税が払いすぎていた場合、戻してもらえます。

つまり、1年間の税金額の過不足調整を行うのが確定申告の役割です。

夫に扶養されながら、少額の収入を得ている妻の大部分は、所得税の対象外になることが多く確定申告そのものが不要になる場合があります。

その確定申告が必要とは、どんな場合でしょうか?

 

Q. 確定申告が必要な主婦とは?

① 夫に扶養されている妻が得た1年間の収入の課税所得額が38万円以上

② 給与支払先(パートも含む)の年末調整によって所得税額が確定し納税も完了した妻が、副業収入の課税所得額が20万円以上

課税所得額とは収入(売上)から経費、所得控除(生命保険料控除、医療費控除、等)を差し引いた金額のこと

 

姫子さん
私は6ヶ月間のパートで(6ヶ月×8万円=48万円)38万円を超えています。確定申告が必要ということですか?

 

FPきよねぇ
収入ではなく課税所得額で判断します。姫子さんの場合、6ヶ月分の課税所得は(48万円ー給与所得控除65万円=マイナス17万円)つまり0円。現時点では確定申告が不要です。

 

姫子さん
なるほど・・・課税所得額で判断なんですね。ということは、今後得るパート以外の課税所得額が38万円以上であれば確定申告が必要なんですね?

 

FPきよねぇ
そうです!但し、パートと違い源泉徴収票(収入を証明するもの)がありませんので、何をもって副業の課税所得額が38万円以上(38万円以内の場合も)なのか証明するために「売上と経費」をしっかり帳簿に記入しましょう。

 

① 「パートと副業」確定申告|課税所得額が38万円以上

課税所得額とは収入(売上)から経費、所得控除(生命保険料控除、医療費控除、等)を差し引いた金額のことでしたね。

収入(売上)から差し引く経費は、事業なのか給与なのかで異なります。

事業であれば売上を得るためにかかったモノを経費としますが、給与の場合「給与所得控除」という経費が定められています。

ここからは、「パートによる給与収入」と「起業による副業収入」を分けて考えます。

解りやすいように、ここでは姫子さんの収入を例に説明していきましょう。

 

「パートによる給与収入

毎月8万円の給料を1月から6月までの6か月間受け取った姫子さんの1年間の給与収入は

8万円×6ヶ月=48万円

次に、課税所得額を計算するために、給与所得者の経費と言われている給与所得控除(別名:サラリーマン控除)を下記の表「国税庁|平成29年~30年分」にあてはめてみると

姫子さんの給与収入金額の給与所得控除額は、上段の65万円になることがわかります。

給与所得控除「国税庁」

つまり・・・

給与収入ー給与所得控除=給与の課税所得額

48万円ー65万円=マイナス17万円

0円(*A)→0円以下であっても0円の考え

 

「起業による副業収入

起業準備中の姫子さんが仮に、ママ友にハーバリューム体験講座を自宅で開催。

体験会費はハーバリュームの材料費(2,000円)込みで1人5,000円。1年間毎月10名の参加があったとします。

5,000円×10名×12ヶ月=600,000円→これが収入

2,000円×10名×12ヶ月=240,000円→これが材料費という経費

つまり・・・

売上ー経費=副業の課税所得額所得

60万円ー24万円=36万円(*B)

 

そして・・・

給与収入」と「副業収入」の課税所得額

給与と副業の課税所得額(*A)と(*B)をあわせると

0円+36万円=36万円

① 夫に扶養されている妻が得た1年間の収入の課税所得額が38万円以上
の条件から外れます



よって・・・

確定申告必要なし!!

注)生命保険料控除などは計算していません

 

② 「パートと副業」確定申告|課税所得額が20万円以上

大部分の給与所得者の方は、給与の支払者が行う年末調整によって所得税額が確定し、納税も完了しますから、確定申告の必要はありません。

*「年末調整」とは、勤め先の会社が、そこに勤めしている人に代わって、所得税の調整申告と納税を行ってくれる。

1年間のパート収入が103万円以上の主婦も、これに該当し勤務先での年末調整によって所得税額が確定し納税も完了していますから、確定申告の必要はありません。

以上のように年末調整を行っている場合、年末調整で申告した以外の収入の課税所得額が20万円以上になれば、原則として確定申告をしなければなりません。

 

姫子さん
20万円までの副業は確定申告しなくて良いと聞いたことがありました。それはパート先で年末調整を済ませ、所得税額が確定し、支払いも完了している場合なんですね。

 

FPきよねぇ
理解していただけましたね。この章では確定申告の対象基準についての話でしたが、主婦やママが起業することでのルールはまだまだあります。

 

姫子さん
数万円のお小遣い稼ぎからスタートし、いづれは数十万、数百万になることを夢見ています。少額の売上でも帳簿付け必須ですね。

 

副業

 

「パートと副業」確定申告|まとめ

確定申告するしないの基順は以下になります。

夫に扶養されている妻が起業による副収入を得た場合(給与と副収入の課税所得額をそれぞれ計算)
→合計の課税所得額が38万円以上を意識

パート先で確定申告をし納税をしている妻が起業による副収入を得た場合
→副収入の課税所得額が20万円以上を意識

 

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FPきよねぇ
「12のルール」=長く続く経営に必要な「様々なお金と法規」が中心です。

 

最後までお読みいただきありがとうございます。長きに渡りお客様から愛される経営者としてのご活躍を祈念申し上げております。

 

2級ファイナンシャル・プランニング技能士
熊野聖己(きよねぇ)

メール:info@fp-kiyone.com
Facebook:kiyomi.kumano.7

 





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FPきよねぇ

ママや主婦を対象に起業後の働き方と経理知識をサポートしている、どの金融会社にも属さない完全フリーのファイナンシャル・プランナーきよねぇです。女性起業家向け「お金の管理」オンラインスクールの主宰をしています。札幌市在住。

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